シリーズ死の臨床

新装・新訂版(第1〜7巻)+新刊(第8,9,10巻)

セット定価 (全10巻特典 目次総覧つき) 税込6.0900円
分売の場合 各巻6090円

 

日本死の臨床研究会編

編集責任代表 大阪大学名誉教授、日本死の臨床研究会世話人代表 柏木哲夫

 

「1970年代に登場した『死の臨床』という実践論は、日本の医療界に静かな、しかし重いインパクトを与え、人間味の希薄になった現代医学を再構築するための"修復の医学"の新たな地平を拓いてきた。その実践に先駆的に取り組んだ医師や看護婦たちの努力を集大成した本書は、全人的な医療を目指す医療従事者や死の教育に携わる人々の間で、繰り返し参照される感動的な記録として継承されて行くだろう。同時にこの大冊には、21世紀の医学創造のためのデータベースとすべき豊饒さがある。」

(柳田邦男氏評)

日本における終末期医療の軌跡を網羅。比類ない症例数と詳細な内容。医学、心理学、思想、哲学、教育、宗教から現代の死をとらえた本邦唯一の叢書。


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【第1巻】 全人的がん医療[新装・新訂版]

1970年代に登場した「死の臨床」という実践論は、日本の医療界に静かだが、重いインパクトを与えた。がん告知、疼痛コントロール、ターミナルケア、ホスピス、チーム医療などホスピスムーブメントの台頭を迎える。

◆宗教的観点からみた死の臨床、死の臨床の基礎と実際、ホスピスの役割、医学の歴史おける末期医療ほか、61事例を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-136-9 C0336

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【第2巻】 死の受容[新装・新訂版]

1980年代に入ると人間味の希薄になった現代医学および医療のなかで、死の臨床は「修復の医学」として新たな地平を拓いていく。やすらかな死への援助、デス・エデュケーション、クオリティ・オブ・ライフといった患者中心の医療の在り方へと力点が移っていく。

◆生の頂点としての死、あるがままの死生観、ホスピスケアの基礎、末期がん患者の生命の質ほか、74事例を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-137-7  C0336

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【第3巻】 死生観[新装・新訂版]

患者中心の医療を志向するなかで、自らの生命を守る人権、生命権といった「生命倫理」からの視点が加わり、患者の権利とバイオエシックス、患者の自己決定など「死生観」にも大きな影響を与える。生と死を考える市民運動が盛んになるのもこの頃からである。

◆東洋と西洋の死生観、日本人の成仏観、あなたとわたしの死生観ほか、136の事例を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-138-5  C0336

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【第4巻】 病院死と在宅死[新装・新訂版]

1960年代まで日本人の死は在宅にあった。それが1977年を境にその比が逆転する。在宅から病院へと死に場所が移行するなかで、延命治療と中心とした医療への反省がなされ在宅ホスピスの意義が浮上してくる。キュアからケアへ、施設ケアから地域ケアへ、病院から在宅へと人々の関心が移っていく。

◆病院における死の実態、在宅で死を迎えるために、死別後の家族への援助、ターミナルケアにおける宗教的援助の可能性、臓器移植をめぐってほか、53事例と新たに21の詳細な症例検討を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-139-3  C0336

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【第5巻】 死の準備[新装・新訂版]

死をタブー視してきた伝統的価値観に対し、「死への準備教育」という新たな価値観が提議され、日本人の死生観は大きな転換期を迎える。それとともにターミナルケアをめぐって社会精神医学、比較文化学、臨床心理学、社会学といった異職種からのアプローチがなされ、市民の側も死の看取りへの関心が高まりを見せていく。

◆高齢者のターミナルケア、ガンの告知と死の準備、死の臨床と精神医学の接点ほか、詳細な6症例の検討、さらに8本の原著を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-140-7  C0336

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【第6巻】 これからの終末期医療[新装・新訂版]

現代の医療は高度の技術化と専門化に伴い非人間化した。それは末期ガン患者の身体的・精神的苦痛において顕在化し、患者、家族および識者の強い批判からホスピスが出発した。ターミナルケアの役割が改めて浮き彫りとなるとともに、緩和ケアへの関心が高まる。

◆ホスピスの現状と展望、ホスピス患者をめぐっての意識、ターミナルケアにおける倫理的諸問題ほか、19例の症例検討、原著7本を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-141-5  C0336

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【第7巻】 死の個性化[新装・新訂版]

ターミナルケアにおける医療者の意識の変化とともに患者側の意識にも変化が現れる。QOL、インフォームドコンセント、患者の自律性の尊重、症状コントロールの向上、家族の参加など「最後まで自分らしく」「尊厳ある死」を「自分で創る」時代への幕を開ける。

◆児童文学のなかの死、ターミナルケアに向ける患者の眼差し、「死の質」とこれからの病院建築ほか、20例の症例および事例検討、原著9本を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-142-3  C0336

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【第8巻】 死の哲学[新刊]

日本のホスピス・ターミナルケアは、その先駆的な医療従事者らによって実践され、その重要性が広く医療界において認識されるに至った。一方で、死の哲学を希求する一般市民のホスピスケアへの啓蒙と普及に果たした役割も見逃せない。同時に、ボランティアの意義がクローズアップされるようになる。

◆21世紀の死の迎え方、死を大事にする社会と文化の創造、ターミナルケアの音楽療法、地域における在宅ホスピスケアほか、19事例と11本の原著を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-143-1  C0336

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【第9巻】 高齢社会とターミナルケア[新刊]

社会的な制度としての医療や介護は、高齢者の死に向かうケアをそのなかに包含している。高齢者の死が普遍的になりつつある今日、個人の死生観を背景とする自己決定に沿ったケアが提供されるシステムが求められている。

◆高齢者の生きがいと死、老いを豊かに生きる、高齢者と死の準備教育、終末期医療と医療経済、サイコオンコロジー、癒しと死、行動療法とリラクゼーションほか、事例検討24例、原著14本を収録。

税込 6090円 ISBN4-89007-144-x  C0336

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【第10巻】 スピリチュアルケア[新刊]

近年、ターミナルケアの場において末期患者の自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛―「スピリチュアルペイン」が問題となっている。死が避けられない状態と判ったときから患者は何らかの「スピリチュアルペイン」が生じるといわれ、そのケアが重要視されている。

◆共生と循環の哲学、宇宙の誕生と未来、笑いの臨床的意義と実践、ターミナルケアにおける芸術療法、不慮の死とその対応、自己決定のプロセス、ホスピスボランティアほか事例検討22例、原著8本を収録。

税込 6090円  ISBN4-89007-145-8  C0336

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「『日本人の成仏観と死の受容』『東洋と西洋の死の考え方』『仏教における生死苦の解脱』など、医療技術的な報告以外に、精神を語るリポートが数多く並ぶ。」
   「朝日新聞」(第3巻への評)

「原著やシンポジウムの内容をそのまま掲載する形をとっているため、やや未整理な印象を受けるが、網羅性が高く資料としての価値が大きい。」
  「日経メディカル」(第6巻への評)

「尊厳死も尊厳ある生と死に改めた方がいいとの提言もなされている。特別講演、シンポジウム、パネルディスカッション、症例検討など大勢の会員が模索と反省の中から明日の医療の姿を熱心に探し求めている。」
  「毎日ライフ」(第6巻への評)

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