アーユルヴェーダ
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■■■■■アーユルヴェーダとは?■■■■■インドにおいて、釈迦誕生以前に遡る古代の文化が生み出した、生命科学と医学の叡智が結集されたものがアーユルヴェーダです。その二大原典として、西北インドで成立したとされるチャラカサンヒター、インド中東部で成立したとされるススルタサンヒターがあります。今回、弊社が刊行するのは、後者の日本語訳版であり、外科的記述が盛り込まれている点が特徴とされています。アーユルヴェーダのあらましについては、補訳者の鈴木正夫氏による論文からの抜粋を、当HPに掲載してあります。アーユルヴェーダに対しては、西洋医学界も並々ならぬ関心を払ってきました。2005年5月〜6月にかけてジュネーブで開催されたWHOによるワークショップでは、アーユルヴェーダが取り上げられ、WHO公式HPにその際の資料が公開されています。また、医学系を中心する数多くの学術誌にも、アーユルヴェーダに関する論文が掲載されており、そのうちのいくつかを当HPで紹介しています。
■……ススルタは、腕利きの外科医と言い伝えられているいっぽう、当時のあらゆる医学知識にも精通していた。さらに、神々とは人間が死んだ後に関わってくる存在に過ぎず、我々の日々の営みを助けてくれることは全くといってほどないと理解し、それを説いたのが、他でもないススルタであった。このような考え方は、偏見に満ちた強い反発を招いたに違いないが、当時の思想家から受容されるにいたった。そして、この受容があったことでススルタは、マヌ法典により厳しく禁じられていた死体解剖をはじめて実施したのだった。ススルタにとって、「実践の伴わない理論は、翼のない鳥のようなもの」であったからだ。■
Pagella.P
"Il Sucruta Samhita: un capitolo originale della chirurgia o una interdipendenza di valori nella storia della medicina?"
Annali dell'Ospedale Maria Vittoria di Torino.1977.Vol20.No7-12.p354-363
アーユルヴェーダ
原 書:「An English Translation of 『THE SUSHRUTA SAMHITA』 based on Original Sanskrit Text」(1907)
英訳者:KAVIRAJ KUNJA LAL BHISHAGRATNA(K. L. BHISHAGRATNA)
邦訳者:伊東弥恵治(千葉大学医学部教授/原訳)、鈴木正夫(千葉大学医学部教授/補訳)
体裁:A4変型判、上製、函入
組版:横一段、補注・脚注添
総頁:1050頁
別巻:54頁、目次、総索引、動物名・薬物名(対訳)
定価:39900円(税込)
ISBN4-89007-158-X C3547本書は1971年、伊東弥恵治(Itoh Yaeji)、鈴木正夫(Suzuki Masao)の両氏の手によって翻訳編纂された『ススルタ大医典』(全3巻;ススルタ大医典出版委員会:発行)を底本として再構成し、新訂・新装した。読者の便宜を考慮し、脚注およびルビを付して読みやすく編集し、別巻として、本書総目次、索引(日本語・原語[サンスクリット語])、付録(動物名・薬物名一覧)を付した。
●日本医師会功労賞《医典翻訳功労者》受賞(1971年) ■アーユルヴェーダ《ススルタ》大医典を識者はこう読む。■
■「現代医学にとって極めて刺激的な書」
聖路加国際病院理事長・名誉院長 日野原重明■「エビデンス」と「直観」の統合
帯津三敬病院理事長 帯津良一■『アーユルヴェーダ《ススルタ》大医典』の出版を賞讃する
富山県国際伝統医学センター 医師・医学博士 上馬場和夫■「補完代替医療学」に資するところ大
金沢大学 補完代替医療学講座 教授 鈴木信孝■「アーユルヴェーダ医学」のバイブル
日本アーユルヴェーダ学会理事長 富山医科薬科大学名誉教授 田澤賢次■「生」の受け継ぎの書
都留市立病院 名誉院長 元・東京大学医学部付属病院分院長 大原 毅■壮大な生命の科学
井上眼科病院院長 若倉雅登■最初の「生命科学」のテキスト
駐日 インド大使M. L. Tripathi■「エステティック」の原点
たかの友梨ビューティークリニック代表取締役 たかの友梨■今こそ医・科学に応用されるべき
大東文化大学 スポーツ・健康科学部教授 医学博士 琉子友男