アーユルヴェーダ   

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「エステティック」の原点

たかの友梨ビューティークリニック代表取締役

たかの友梨

私は、人間が本来もっている「自然治癒力」というものに注目しています。「エステティック」に「アーユルヴェーダ」を取り入れたのも、自然治癒力を基本としたものだからです。

「アーユルヴェーダ」は数千年前から伝わるインドの伝統医学で、単なるインド式エステとは違います。また、医学ではありますが、基本原理は「心身は一体のもの」で、精神面・魂の領域をも統括しています。この内容の中で最も重要なのが「浄化」です。心身のよごれを取り除いてこそ健康とする考え方で、体の浄化は即ち「排泄」です。

現代人は昔の人に比べて余分なもの、体に悪い影響を与えるものを摂り過ぎているために排泄機能が衰えています。体内の老廃物を過不足なく排泄できないことが病気につながることになります。

さらに、最近問題になっている細菌やウイルスから体を守ってくれる免疫力や、自然に体内の弱ったところを治してくれる自然治癒力の低下も、排泄力と深く関わっているはずです。私たちが求める「美」の基本は「健康」であることと考えます。たとえば、体調が悪ければ、顔色が悪かったり、皮膚の状態もよくないですし、目の下にクマができたりします。

エステティックは、主に皮膚に働きかけるものですが、生活が不規則だったり栄養のバランスが乱れていたら、最新のテクニックをいくら駆使したところでそれはその場しのぎにしかなりません。「美しさ」というものは、体の中から健康であってはじめて光り輝くものなのです。

そういう意味で、「アーユルヴェーダ」の心と体をひとつのものととらえ、人間の体も自然の一部という考え方は、エステティックの原点でもあると私は思います。