音楽療法
第五の医学 音楽療法医学博士 田中 多聞 著 / 四六判上製 349頁 /
税込2625円/ ISBN4 89007-051-6 C0077〔ご注文はこちら〕〔出版案内表紙へ戻る〕
〔音楽療法関連書籍へ戻る〕「私は三年前から音楽(立体的)に加えて映像を診断と治療に応用して効果を上げている。聴覚と視覚に快適な感覚刺激を与える新しい試みである。
対象者は若い人たちから老人までと幅が広い。受験戦争の失敗、ヤング・サラリーマンの出社拒否、中間管理職の悩み、リタイヤ前後の初老のサラリーマンなど、かつてないほど、それらの人たちの心の悩みは深刻だ。
心に痛みをもつ人の苦しみは、その人だけしか判らない。アリストテレスは「痛みはその人の魂を弱くする」といっている。痛みに耐えられない人は、魂を弱くする。このへんに音楽療法が強力な武器となる根拠があるのだ。」あとがき より
具体的な症例ごとに相応しい曲名を明示。著者の23年間にわたる臨床と研究の成果たる「音楽の処方箋」を伝授!
検索語:音楽療法.受動的音楽療法.症例.曲名.心理療法.芸術療法.心理学.臨床心理学.精神医学.入門書.一般向け.癒し.ヒーリング.概説.概観
第五の医学 音楽療法
もくじ
第一章 音楽療法入門
1 心を癒す音楽
2 音楽療法とは何か
3 音楽療法を学ぶ人のために
4 音がつくりだす心身症
5 音楽によるコミュニケーション
6 音楽療法の実際
7 私の「音楽療法」第二章 音楽療法の処方箋
1 ストレスによる不眠
テクノ不安症
仕事の増大による不節制
神経質が神経症に
うつ傾向と薬の副作用
2 心因性の消化器異常
ストレスと下痢
胃部の痛み
ゲップ
吐き気と嘔吐
慢性膵炎
腹部膨満症
過敏性大腸症候群
3 自律神経失調症
「五時から男」
自律神経失調症
目の疲れ
じんましん
胸が苦しい
めまい
心身症としての狭心症
初期のうつ病
4 イライラと不安
筋収縮性頭痛
方頭痛
抑うつ性頭痛
ぜんそくの発作
のど異常感
5 性の悩み
心因性インポテンツ
6 その他の症状
頻尿
糖尿病
書痙
なんとなく気が重いとき
悲しみと寂しさ
イライラするとき
興奮しているとき
緊張が続きたとき第三章 老人性痴呆への応用
1 音楽療法へのモチベーション
2 演奏療法と鑑賞療法
3 名曲に挑戦
ベートーベンの「運命」に挑む
ドヴォルザークの「新世界より」を
4 老人痴呆から蘇る
仮性痴呆症
言語障害
頭脳労働をしていた人
言葉のない世界
不安とおびえ
患者をとりまく人
5 治療終了まで
6 治療効果第四章 自分でできる音楽療法
1 心身の疲労度チェック
2 アイデンティティを取り戻す
リタイヤが近い人たちへ
心とからだのケア
3 ストレスコントロール
ストレスから身をかわす
ストレスへの抵抗力をつける
心とからだのリズム
4 ゆううつ、不安
テスト結果をもう一度
不安にとりつかれた時
5 「魔の午前四時病」
「魔の午前四時病」
その克服法
6 「座りっきり症候群」
すべてがおっくう
気分が重い
7 出社拒否
出社拒否と心の健康
落ちこぼれ
8 音楽へのモチベーション
九月病と心のハーモニー
やる気、集中力を出すために
音楽は心のビタミン第五章 音楽療法の臨床
1 老人痴呆の面接療法
(1)面接療法
(2)面接療法の実際――臨床的応用
(3)面接療法の成績
(4)症例
(5)考察
2 ボディソニック・セラピー
(1)対象
(2)方法
(3)成績
(4)成績のまとめ
著者略歴
九州大学医学専門部卒業。医学博士。福岡大学医学部および福岡女学院短期大学講師、悠生園理事。
昭和35年より老年医学の研究を始め、昭和35〜47年ナーシング・ホーム悠生園園長。その間、第七回国際老年会議(ウィーン)で「有病老人のリハビリテーション」、第八回会議(ワシントン)で「有病老人の音楽療法」を研究発表。
昭和53年第十二回吉川栄治文化賞受賞(老人の音楽療法、リハビリテーション)。テレビ・ドキュメント「霧の中から歌が聞こえる」昭和54年度芸術祭優秀賞受賞。〔ご注文はこちら〕〔出版案内表紙へ戻る〕
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