ターミナルケア死生観関連書籍

タゴール死生の詩,インド最大の詩人が死をうたった詩集の表紙写真

タゴール 死生の詩 

森本達雄編訳/A5判変型上製/202頁 税込2100円 /ISBN4-89007-131-8 C0098

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タゴール 死生の詩 

もくじ

まえがき

第一部  死生を超えて 『ギタンジャリ』より

第二部 人生の旅の終わりに

病床にて

恢復期

最後のうた

あとがき  詩集解題にかえて 


 本書第一部「死生を超えて」は、タゴールのノーベル賞受賞対象作品『ギタンジャリ』から20編を選んだもので、それらは、20世紀初頭の10年間に40歳台のタゴールが、妻と二人の子供と、父を相ついで亡くすという人生最大の不幸に見まわれたときの、悲しみの内にも凛として死に対峙した、主として死生をテーマにした作品である。

ある高名な詩人は、これらの詩を世界文学史上、死をテーマにした最高傑作と評し、バッハのカンタータと対比している。なお、それぞれの作品に、いくらか内容をも論じた注釈をほどこしたが、それらはあくまで訳者の詩との対話の一端にすぎず、いわゆる模範回答とは言いがたい。鑑賞のご参考に供するものである。

第二部「人生の旅の終わりに」に収めた『病床にて(抄)』と『恢復期』『最後のうた』は、1940年9月、79歳のタゴールがヒマラヤ高原の町カリンポン滞在中に意識を失って倒れてから、翌41年8月7日に享年80歳で逝くまでの、11ヵ月間に自らペンをとり、あるいは口述した、文字通りの「白鳥の歌」である。

タゴールほど深く世界と人生を愛し、生きる歓びを最後の一滴まで味わいつくした人はいない。そして彼は、最後の一瞬まで生きることを愛し、生きようと願ったがゆえに、静かにやさしく死を受容できたのである。 

編訳者まえがきより

定本:タゴール国際大学(Visva-Bharati)版ベンガル語版『タゴール全集』(Rabindra-Racanabali)

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