ターミナルケア死生観関連書籍
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ターミナルケアの原点
岡安 大仁著/A5判上製272頁 税込2940円 / ISBN4-89007-124-5 C0030
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〔ターミナルケア関連書籍へ戻る〕「この著書は、先生のいままでのホスピスに関する研究や、よい医療者を作る上での教育的論文をただまとめたものではなく、その中に脈々とした大きい河のような思想の流れが感じられる。 各方面の医療者や、またボランティアまでもが読んで益することが大きい本であるので、多くの読者がこの本を読まれることを望む次第である。」
日野原重明(序文より)
ターミナルケアの原点
内容詳細
序文 (日野原重明)
発刊にあたって
ターミナルケアの原点――ターミナルケアのあるべき方向性とは――
ターミナルケアへの気づき
ターミナルケアの概念
ターミナルケアの場
今こそスタート
死とターミナルケア
死および生への恐怖
患者の死と医療者
死への対応としてのターミナルケア
1治療における優先性の変更
2患者の苦痛への対策
3家族への援助
ターミナルケアから見た現代医療の歪み
かつての臨死患者と今日の患者
ターミナルケアの基本理念と今日の医療
痛みのコントロール
コミュニケーション
家族へのケア
プライマリ・ケア医のためのターミナルケア
基本的研修目標
1 末期患者の病態生理と心理状態ならびにその推移への理解
1ターミナルの定義
2身体的特徴
痛みをはじめとする不快な症状
出血
感染
電解質異常
低栄養・脱水
褥瘡
悪液質
3精神的特徴
2 身体的だけでなく、心理的・社会的さらに実存的(霊的・価値観的)立場に立っての理解と実践
1身体症状への対応
身体症状への対応の原則
痛みへの対応
その他身体症状への対応
2精神症状・心理状態への対応
不安
うつ状態
混乱
精神的ケアのあり方
3社会的・実存的な対応
4病名の告知・予後の告知
3患者への説明と納得・同意・不同意への理解
4家族への説明と支援
5患者―家族関係の理解と対応
6チーム医療の重要性の理解と実践
7臨床時の対応および死後の処置の理解と実践
1臨終時
2死後の処置
8死後の法的処置への対応
9剖検や献体の必要性を理解し、かつ家族の意向への配慮
10家族の悲嘆(グリーフ・ワーク)についての理解
ターミナルケアの実際――ブロンプトン・カクテルからモルヒネ水への移行――
治療における優先性の変更
患者の苦痛と理解とその対策
1身体的苦痛とその対策
1疼痛
2嘔気・嘔吐
3食欲不振
4呼吸困難
5下痢
6咳
2精神的苦痛とその対策
家族への援助
呼吸困難とその対策――臨床問題解決の理解のために――
呼吸困難の概念
呼吸困難の成因
呼吸困難を訴える患者の診方
1急性・慢性の鑑別
2症状の確認
3誘因
4呼吸困難の程度
5随伴症状
6診察上の留意事項
7検査の選択
呼吸困難患者のマネージメント
1適切な問診と診察による呼吸困難成因の推察
2応急処置
3必要性に応じた段階的検査
4患者・家族への病状・病態の説明
5患者の生活像・家庭環境を考慮した継続的治療
7チーム医療
症例1 17歳の男子
症例2 60歳の男性
末期呼吸困難患者対策の要点
臨床問題解決には総合的知識と技能と判断とが必要
末期癌患者の呼吸困難の対策 The management of dyspnea in terminal cancer patient
呼吸困難の捉え方
1呼吸困難の症状の把握
2強さの程度の把握
3成因の判断
4随伴症状の把握
5末期癌患者における呼吸困難の原因
治療の方針
1突発性の場合
1気道閉塞が考えられる場合
2急性心不全(心筋梗塞、心ポンターデ)
2呼吸困難そのものに対する急性不安
3原因に応じた治療法
1発熱時
2進行性の気道閉塞
3胸水貯留・腹水貯留
4肺内病変・胸膜病変の増大
5心不全
4一般的療法
1安静
2換気
3体位の工夫
4緊張緩和療法
5呼吸調節
6催眠
7生活様式の変更
特殊な治療法とその選択
肺癌のターミナルケア(緩和ケア)――呼吸器専門医教育講座――
ターミナルの判断
末期患者の病態
身体的症状への対応
1呼吸困難
1突発性の場合
2進行性の場合
3慢性の場合と一般療法
2咳嗽・喀痰・血痰・喀血
3疼痛
1鎮痛薬の使用法の原則
2その他の治療
4喘鳴、死前喘鳴
5高カルシウム血症
6その他
精神症状への対応
ターミナルの場について
安楽死と尊厳死
安楽氏と尊厳死
尊厳死における医師の役割
1病状病態の明確な把握
2患者本人の意思の尊重
3家族への情報提供と対応
インフォームド・コンセント――その歴史と実践目標――
インフォームド・コンセントの歴史
インフォームドコンセントの実践目標
1診察結果に基づいた現在の疾病の正しい説明
2治療に必要な検査の内容と目的の説明
3治療の危険性と成功の確率の説明
4その処置、治療以外の方法についての説明
5あらゆる治療を拒否した場合の説明
情報と決断の共有
Breaking the Bad News――深刻な医学的事実を伝える――
「陥りやすい過ち」
「より良い伝え方のために」
「より良い伝え方はなぜ求められるか」
基本的な重要事項
全人的医療の構築 Total Care Systems in Japan
実地医・診療所医の立場
一般病院や大学病院の医療において
ホスピス・緩和ケア病棟
キリスト者としての死の看取り――心身医療と宗教の接点――
死の看取り――恩師への追想から
キリスト者と死
ある患者の死と家族
医師として看取り人として
生命倫理と終末医療
生命を生かす、霊
変容する生命観
朽ちていくことへの意思伝達
ルターの言葉
臨床の場での医師・牧師の務め
死の主導権は本人に
ホスピスの医療
ホスピス――「温かいもてなし」
末期医療フォーラム
生者の意思表明
アメリカの教会の対応
心身医療とspiritual pain
悲嘆(グリーフ・ワーク)――自己の体験を通して――
悲しみと芸術
妻の死と悲しみの評価
悲しみのプロセスと受容への過程
悲しみと身体症状
ホスピスケアの源流に思う
医師としての人格形成はどこで行われるか
基礎となる思いやりの資質
卒前教育における人格形成
インタビューの習練の必要
心身医学ないし行動医学学習の必要
チーム医療学習の必要
臨床研修への責任的参加
収穫大きい課外グループ活動
卒後および生涯教育
人間形成の教育――日本・アメリカ・カナダの現状比較と将来への期待――
我が国とアメリカ・カナダの医学校における人間形成教育の現状
1我が国の卒前教育
1医師としての人間形成教育について
2チーム医療教育について
2アメリカおよびカナダの卒前教育(9大学の例)
3両調査からの印象
将来への期待
――――まだ若い後輩達へ――――
いま求められる医師像(1) モーロアの医師への期待いま求められる医師像(2) 変わるもの変わらないもの
いま求められる医師像(3) 「教養を高めよ」(W.オスラー)
いま求められる医師像(4)「かけ橋としての医師」
初出および参考文献
あとがき
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