4人の眼科医による
「正しい近視矯正治療の受け方」
バプテスト眼科クリニック医師 稗田 牧 ・ 海谷眼科院長 海谷忠良 ・ セントラル アイクリニック院長 渥美一成 ・ 小沢眼科院長 小沢正康 / 四六判並製174頁 税込1365円 / ISBN4-89007-123-7 C0047
いま、エキシマレーザー装置を用いた屈折矯正技術「LASIK」が注目を集めています。「LASIK」は、術後の疼痛もほとんどなく、早期に視力が回復することで、より受け入れやすく、眼鏡、コンタクトレンズと並ぶ第三の視力矯正として、急速に普及していくものと思われます。
しかし、そのためには眼科専門医により患者さんが安心して、安全に手術を受けられる環境が重要であり、営利色の強い施設や非眼科医がこの手術を施行することは、この手術自体への不信を呼び起こしかねません。いまこそ、患者さん自身が、ブームに惑わされることなく、冷静に信頼できる医療を選択しなければなりません。
本書は、それぞれ日本有数のLASIK外科手術医として活躍中の先生方が、まさに患者さんの身になって「インフォームドコンセント」の視点から執筆され、まとめられた一冊です。
京都府立医科大学眼科学教室教授 木下 茂
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もくじ
はじめに
プロローグ「近視とその矯正治療」
現代人は、近くのものを見て、脳を酷使している
眼は、もともと遠くを見るようにつくられている
なぜ、遠くを見るのが通常状態なのか
近視矯正のエース「エキシマレーザー」とは
「レーシック」治療の現状
第一部 基礎知識―「正しい近視矯正治療〈レーシック〉の受け方」
1「レーシック治療」でどのくらいの視力が回復できるか
裸眼で、1.0以上の視力を得られる割合
視力回復までの日数はどのくらいかかるか
視力回復は個人差が大きい
2 レーシック治療を受けるにはどのような条件があるか
二十歳以上であること
近視の度数が安定していること
近視以外の重度の目の病気や角膜に異常がないこと
コンタクトレンズの障害にも注意のこと
3 どのような治療にも「リスク」がともなうことを認識しておくこと
はじめに近視の「タイプ」を把握する
ポイントは「近視矯正法」の選択
医師との信頼関係がきわめて重要
4 治療のプロセスは七つ
七つのプロセス、所要時間は通常の場合一〇分〜一五分
治療は片眼ずつと両眼一度の二ケース
5 治療前後の検査や生活上の注意事項
一定期間、コンタクトレンズは使用禁止
手術前には必ず検査を
治療前検査データの必要性と治療後の問題点について
手術前後の投薬について
手術当日の注意について
手術後の検査について
車の運転や飲酒・喫煙
6 治療にともなう万一のときのリスクについて
一時的に暗いところなどで見にくくなる例
重大と考えられるリスクの例
7 治療費について
第二部 レーシック体験談―「視力回復で人生がひらけた」
[ヘルシー&スポーティ]……目が快調で身体の調子もよくなった
[ラッキー&ファミリー]……家庭生活はハッピー・コミュニケー ション
[ベスト・ワーキング]……仕事の見通しも明るくなった
[ドキュメント・ウオッチ]……手術および手術後一週間を追う
第三部 座談―「後悔しない近視矯正治療のために」
出席者
バプテスト眼科クリニック医師 稗田 牧(京都府京都市)
海谷眼科院長 海谷忠良(静岡県浜松市)
セントラル アイクリニック院長 渥美一成(愛知県名古屋市)
小沢眼科院長 小沢正康(富山県高岡市)
―司会 ライフケアネット代表 石田章一
分かりやすい説明と患者さんの納得がポイント
視力がアップすると何ごとにも積極的になる
近視は病気という認識が大切
近視矯正治療は眼科医の専門分野
レーシックにかかわる問題点
ポイントは患者さんの正しい理解
具体的な視力回復の指針を探る
真に患者さんのためになる眼科医療の考え方
「レーシック」Q&A