歯医者は「治療の質」を保証せよ! 

谷口 清著 / 四六判並製 242頁 /
税込1470円 / ISBN4-89007-107-5 C0077 

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「本書は,患者となりうる人々に向けて歯科治療への注意を喚起するもの。現在,散見される歯科治療の問題点を攻撃し、後半で、患者がより良い歯科治療を受けるにはどうすれば良いのかを説く。」
   「アポロニア21」

歯医者は「治療の質」を保証せよ! 

もくじ

歯医者は「治療の質」を保証せよ!

目次
 はじめに

第1章
こんな「歯医者」に誰がした

・高校卒は「ビリ」から二番
・「銀盃」もらって歯科大卒業
・人生は出会いである
・「自分の良心に忠実であれ」
・「医療に生きろ、生活はあとからついてくる」
・「A歯科」医院を開設
・看板を出さないワケ
・初診料「十万円」也―高いか安いか
・「会員制」はラポール(信頼関係)が目的

第2章
バカな患者にならないために


「ヘタな歯医者」の見分け方
Check1「看板」に見る名医│すぐわかる「ヤブ」
Check2「受付」嬢は親切か
Check3「待合室」でわかる医療の質
Check4「予約」して待たされていないか
Check5「評判」を確かめよ
Check6「治療椅子」の数でわかる医院のカセギ
Check7 器材、器具はキチンと滅菌しているか
Check8 トイレは清潔か
Check9「X線防禦エプロン」をつけているか
Check10「ラバーダム」を使っているか
Check11「薬」が多すぎはしないか
・政治屋・芸能人はお断り
・「義歯」は減価償却すべきモノ

カシコイ患者になるために
・「自分の眼」で真実を見きわめよ
・「最新治療」におどらされるな
・「保険外治療」をすすめる歯医者は要注意
・保険医から「シソーノーロー」と言われても落ちこむな
・患者としての「責任区分」をはっきり認識する
・「フッ素洗口法」と「ジェロドンチャー(老人歯科医学)」
・「歯原病」としての顎関節症

ダマされていないか歯の治療代
・「医は死んだ」―架空・水増し請求と脱税
・「インフォームド・コンセント」にはウラがある
・「抜歯」と「義歯」を同じ歯医者にやらせるな
・「領収証」と「明細書」をもらえ
・「悪徳歯医者」を淘汰するには―患者が歯医者のあるべき姿をつくる
・「治療」は保険ですべて受けられる
・「健康保険」は上手に使おう
・「歯医者選び」も寿命のうち

第3章
歯科治療の原点―根管治療


・根管治療とは
・根管治療の「術式」
・根管の「多様」さと、手技の「複雑」さ
・根管治療の失敗は「不定愁訴」を招く
・根管治療の「泣きどころ」
・「噛みごこち」「歯ざわり」「歯ごたえ」を残す治療法
・歯は「抜くな」「削るな」「かぶせるな」
・「特殊なケース」は特殊な器具で
・「リーマーだこ」こそ歯科医の誇り
・「一日の治療」で十年もつ
・「歯を残す」ことで老後を充実
Column1 歯医者擬と患者擬―自己主張ばかりのニセ者同志(『朝日新聞』論壇一九七五年三月八日)

第4章
こんなケースも一日で治る


・小さなムシ歯→削らず、痛めず、美しく治る
・子どもの治療→削るタイミングを見きわめる
・冷たいものがしみる→削らずに治る
・熱いもので痛む→神経を処置してプラスチックをかぶせる
・ズキズキ痛む→ガスやウミを出して消炎剤を投与
・金属冠の歯→そのまま処置できる
・ブリッジ修理→プラスチックですぐできる
・前歯が欠けたとき→プラスチックでも二十年はもつ
   ◎ポーセレンのサシ歯は不気味
   ◎神経は死んでも歯は生きている
   ◎サシ歯はその日のうちにつくれる
・根だけになってしまった歯→抜かずに残す
・奥歯が欠けたとき→プラスチックで補強
・ウミが出る→歯医者の責任
・グラグラになった歯→一回の処置で復活
・歯周病→ブラッシングで治る
・どうしても前歯を抜くとき→その日のうちに入れ歯をセット
・どうしても奥歯を抜くとき→オヤシラズを移植
・オヤシラズ→痛みがなければ残す
・入れ歯→一回で作れる
・歯石除去→超音波で簡単に
・割れてしまった歯→独立させて残す

Column2 削らず抜かぬ歯科治療を―技術革新で今や自然歯残す時代(『朝日新聞』論壇一九八二年六月四日)


第5章
インプラント治療への警告


・インプラントはまだ「実験段階」
・インプラントの「危険性」
・「人工歯」は天然歯にかなわない
・インプラントの落とし穴
・「開業医レベル」ではインプラントは無理
・インプラントは歯医者の敗北


第6章
医は仁なり


・歯医者は乳歯の「八分の一」しか守れない
・「乳歯ムシ歯」は親の知的レベルを反映する
・「初期のムシ歯」は削らない
・「学校検診」のウソ・マコト
・「オヤシラズ」はとことん残すべし
・入れ歯は「最後の手段」
・高い入れ歯が「噛める入れ歯」とは限らない
・初公開! 「噛める入れ歯」の作りかた
   ◎高額な材料よりも確かな技術がもとめられる
   ◎いかに精密に型をとるか
   ◎練習用の入れ歯を作る│口に入れた時からが、入れ歯治療の本番だ
・「高齢化社会」における歯科治療
・「老人義歯」のむずかしさ
・「老人医療」は時間がかかる
・「入れ歯」は十年保証
・患者の「信頼に応える」治療を
・「治療の質」を保証する時代

 あとがき

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