稲生家=化物コンクール
稲垣 足穂 著 / 新書変型版並製箱入 218頁 /
税込1835円 / ISBN4 89007-064-8 C0093〔ご注文はこちら〕〔出版案内表紙へ戻る〕
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稲生家=化物コンクール
懐しの七月variantT山ン本五郎左衛門只今退散仕るvariantU
稲生家=化物コンクールvariantV
解説 「動くオブジェと平太郎少年と山ン本と」 高橋康雄
神話学、民族学的視点および文献学的視点からの
39ページにわたる解説は必読!「稲垣足穂の描いた「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」の主人公の少年の《僕》は照りつづく暑気を忘れようとして毎日夕方から川辺に出る。原作も、足穂も川にこだわっている様子はないが、筆者はまずは川をキーワードにして作品の構造を解いてみたい。」
「『稲生物怪録』は平田篤胤を通して普及したが、江戸・明治期には貸本屋を介して幾種類かの写本となり流布した。この『『稲生物怪録』を土台にした作品には泉鏡花の『草迷宮』、巌波小波の『平太郎化物日記』、折口信夫の俄狂言『稲生物怪録』があり、新しくは稲垣足穂の一連のヴァリアント山ン本五郎左衛門ものにつながっていく、人気の妖怪譚である。」
解説より