私の医療ノート  上 
「人間の医療」への挑戦 

水野 肇著 / 四六判上製 221頁 /
品切れ重版未定 税込1890円/ ISBN4-89007-037-0 C3347 

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医事評論という新しい分野に着目し、多くの人々に医療を身近なものとして紹介しつづけてきた著者の活動とその思想を集大成。21世紀の医療を考える絶好の書。

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私の医療ノート  上 「人間の医療」への挑戦 

内容詳細

序 二十一世紀の医療を考える

第一章 医療制度

病院にとっては酷なことかもしれないが、患者は、医療機器に対して、一種の不安感のようなものを持っている。これは、基本的には、機械の内容がよく理解されていないということが原因だが、同時に日本の医学界は、それを国民にわからせるための努力をしていないということもある。(「病院の現状と近未来」から抜粋)


医療費と健康保険
    医療制度の欠陥
    複雑な健康保険
    医療費の経路と動向
    増大する医療費

医療保障
    少ない保障の法律
    保障の限度
    国の保障の問題点
    健康管理

医療行政
    法律か行政指導か
    多い行政指導
    真の行政指導は保険局
    行政指導は権限
    厚生省
    日本医師会
    健康保険組合連合会

医学教育
    医療の辺地
    日本医学の欠陥
    医師養成の道を正せ
    人間性教育を大切に
    医学部教授のポスト
    開業医の役割
    責任感の欠如
    看護婦問題の解決策
    医学教育への提言

医薬分業
    医薬分業の実施
    薬禍
    新薬の人体実験
    苦境の薬業界
医療施設
    病院の現状と近未来
    病院と患者
    総合病院
    病院と専門化
    病院と医師

医療技術
    医療費の増大要因
    スウェーデンの試み
    手遅れの成人病を増やさない
    ケアの時代に向けて
    急がば回れで……


第二章 高齢化問題

老人医療にとって、もっともたいせつなことは「健康で長生きしてもらうにはどうすればいいのか」ということである。すこやかに老いるための具体策なのである。

私見をいわせてもらえば、すこやかに老いるためには、いまの医療ではむずかしいのではないかと思う。病気になってから医師のところに行き治療を受けても、成人病の場合、それほどドラマティックな効果は期待できない。(「日本の現状」より抜粋)

高齢化社会
    平均寿命の延び
    老化現象

老人保健医療
    パリのイヴリイ病院
    日本の現状
    研究と治療と介護

老後設計
    老後設計
    「死」の問題
    大切な”老化”認識
    仕事以外の趣味を

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